こんにちは、ホピです。
今回は、【要約】スウェーデンで社会現象となった世界的ベストセラー、「スマホ脳」①の続きです。
前回に引き続き、アンデシュ・ハンセン先生の「スマホ脳」という本の紹介です。
スマホをテーブルに置くな
ある研究で約30人の被験者が10分間、一部の人にスマホをテーブルに置いてもらい、知らない人と自由に話す実験が行われました。
実験の結果、スマホが視界にある人は会話が楽しくなく、相手を信頼しにくく、共感しにくいと感じていたんです。
つまり目の前に、スマホを置いてあるだけで、相手に集中できなくなり、会話も楽しくなくなってしまうという事です。
SNSが心に与える影響
FacebookなどのSNSをやっている人は多くいますよね。
このSNSに関して、2000人近くのアメリカ人を調査した結果。
SNSを熱心に利用している人たちの方が孤独を感じていることが分かりました。
このような調査は他にもあり、イェール大学の研究では、5000人以上の人を2年にわたって調査。
ある期間にSNSに費やした時間が長かった人ほど、その後の数ヶ月間、人生に対する満足度が下がっていました。
つまり、SNSは心の健康を悪化させるリスクがあるということです。
もちろん、SNSを使った人全員の精神状態が悪くなるわけではありませんが、注意はしといたほうがいいです。
スマホは食欲を増進させる
夜遅くにスマホを使うと食欲が増進する可能性があります。
ブルーライトの影響を受けるのは睡眠を促すメラトニンだけではないです。
ストレスホルモンのコルチゾールと空腹ホルモンのグレリンの量も増えます。
つまり、夜遅くまでスマホを使用することでグレリンが分泌され太りやすくなっているのに、そのうえ太りやすい夜食まで食べたくなるということです。
スマホと不眠の関係
なぜ睡眠が重要なのか、知っていますか?
私は、本書を読むまで、体を休めてエネルギーを蓄えるためだと思っていました。
しかし、この答えは違いました。
私たちの脳は、眠っているときも、起きているときと同じくらいエネルギーを消費しているんです。
この「脳の掃除」は脳が機能するために不可欠な活動です。
つまり、睡眠不足になると、「脳の掃除」がちゃんとできなくなり、様々な病気のリスクを高めることにつながるんです。
人間の機能の低下
睡眠不足は人間の機能も低下させます。
1日6時間以下の睡眠が10日続くと、24時間起きていたのと同じくらい集中力が低下します。
さらには情緒不安定になることがわかっています。
スマホが眠りを妨げる
スマホやパソコンのブルーライトには眠りを誘発させる「メラトニン」の分泌を抑える効果があります。
そのため、私たちは夜中にスマホを長時間使用すると脳が朝だと錯覚して元気になってしまい、眠りにつきにくくなってしまうのです。
ちなみに、スマホは寝室にあるだけで睡眠を妨げる効果があります。
だから眠る時はスマホを別の部屋に置いておくようにする事をオススメします。
子供にスマホを与えない
脳には、衝動にブレーキをかける脳内の領域があります。
しかし、子供や若者はこの領域が充分に発達していない為、スマホを触りたいという欲求を我慢するのが大人より難しいです。
そのため、子供にスマホを与えれば、ずっとスマホやタブレットを見続けて、それを取り上げると泣き叫んだりするというわけです。
親がスマホの中毒性を理解して、子供のスマホの使い方を管理してあげる事が大切です。
まとめ
スマホがいかに私たちの注意を強く引き付け、長時間使用することで様々なリスクがあることをわかってもらえたかと思います。
しかし、この記事を読んだからといって、明日からスマホの使用方法を変える人はおそらくそんなにいないでしょう。
(もちろん、これを読んで変わろうと思ってくれたら嬉いですが)
そこで、スマホに対抗するオススメの方法を紹介します。
それは、運動です。
運動しよう
運動が体に良いことは、もはや常識ですよね。
運動は、脳にもいい影響を与えてくれます。
日々の生活に運動を取り入れることで、集中力が増し、頭の回転も早くなります。そして、ストレスや不安にも効果があるんです。
運動ならなんでもいいの?
どんな運動でも、脳に良いことがわかっています。
1週間に2時間は運動する時間を作りましょう。
脳は身体を動かすためにできている。そこを理解しなければ、多くの失敗を重ねることになるだろう。
マイケル・ガザ二ガ(カリフォルニア大学神経学教授)
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