こんにちは、ホピです。
皆さん死ぬまでにしたいことは、ありますか?
今回は、シリーズ400万突破。水野敬也さんの著書「夢を叶えるゾウ4 ガネーシャと死神」を紹介していきます。
「夢を叶えるゾウ」はドラマやアニメ化されているほど人気があるので読んだことある、もしくは見たことあるといった方も多くおられるのではないでしょうか。
簡単に説明しますと。インド神話のガネーシャという神様がある日、主人公の前に現れて1個ずつ課題を出していきます。
この課題は、難しいことはなく、誰でも頑張ればクリアできるシンプルなものばかりです。
著者
水野敬也
愛知県生まれ。慶応義塾大学経済学部卒。
著書にはベストセラー「夢をかなえるゾウ」シリーズ、「人生はニャンとかなる!」シリーズなどがあります。
あらすじ
今作のテーマは「死」
今回の主人公は、家族を愛する会社員の男性です。
妻と娘と3人暮らしをしています。
しかし、病院の検査で余命3ヶ月の宣告を受けてしまいます。
突然の宣告に、医師の言葉を受け入れることができません。
家族はどうなってしまう?
こんなことが起こるなんて思ってもいなかった彼は、保険にも入っていません。周りに頼れる人もいません。
彼は先立つお金1000万円を用意したい。
三ヶ月という短い期間に、大金を作るため、ガネーシャから出される課題をクリアしていきます。
死後に必要な手続きを調べる
進化論を発表したチャールズ・ダーウィンは、動物や昆虫の生態について非常に詳しく研究していましたが、同じくらい緻密に収支を計算して資産運用していました。その結果、彼は投資でほとんど失敗せずに着実に利益を上げ続けました。
ダーウィンが資産運用に熱心だった理由は、彼が7人の子供を抱えていて、そのうち多くが病弱だったからです。彼は自分が世を去った後も、子供たちが安定した生活を送れるように資産を残したかったのです。
「自分が死んだあとどんな手続きが必要になるか。多くの人にとって、目を背けたくなる現実や。ただ、その苦しさから逃げんと、冷静に見つめて対処する姿勢を持てれば、ダーウィン君みたいに自分の死後も家族を守れる力が身につくはずやで」p.88
死後に必要な手続きを調べよう
このように、普段の生活のことまで含めると多くの作業が必要になることがわかります。
親族の負担を減らすためにも、あらかじめ葬儀会社を決めておくことも大切です。
葬祭費や埋葬料など、請求しなければ支給されないお金もあります。
こちらは二年間の申請期限があるため、期限までに書類を揃えて窓口に提出することが必要になります。
死ぬまでにやりたいことリストを作る
できるかどうかは一切考えず、やりたいことを12個以上書き出して下さい。
書き出したことは実行するためではなく、自分のすべての願望を確認するためにあるのだと思ってください。書き出すことによって様々な願望の中で、自分がほんとうにやりたいことを選び取ることができるようになります。
自分の願望が何なのかを知っておくことは、限られた時間の中でふいに訪れる実行のチャンスを、つかみやすくするはずです。
周囲の期待とは違う行動を取る
「沈黙の春」で初めて科学的に物質の環境汚染を指摘し、ベストセラー作家となった生物学者、レイチェル・カーソン。
地球環境問題への意識は彼女から始まったと言われています。
もともと文学が好きで、作家になるために大学に入学した彼女ですが、大学二年の時に受けた生物学の授業に感動し、それがきっかけで生物学者になりたいと思うようになります。
しかし、教師や友人たちから猛反対されてしまいます。
当時、自然科学の分野で女性が成功することはほとんどなかったからです。
ただ、彼女は思い切って生物学の世界に飛び込んでみました。
そうすると、実験室での研究が彼女にとって合っていたことが分かり、生物学者としての道を歩むことにします。
もし彼女がそのまま作家の道に進んでたら、「沈黙の春」という傑作は生まれなかったかもしれません。
「判断に迷うちゅうことは、自分の本心と、周囲からの期待が合うてへん場合がほとんどやねん。そんで、自分がこれまで周囲の人の気持ち大切にしてきたんなら、違う方を選択する勇気を持たなあかん。その両方を経験して初めて、自分にとってほんまに大事なもんが何か分かるんやからな。」p.211
人間が死際に後悔する10のこと
死に際の人間は、ほぼ同じことに後悔します。
- 本当にやりたいことをやらなかったこと
- 健康を大切にしなかったこと
- 仕事ばかりしていたこと
- 会いたい人に会いに行かなかったこと
- 学ぶべきことを学ばなかったこと
- 人を許さなかったこと
- 人の意見に耳を貸さなかったこと
- 人に感謝の言葉を伝えられなかったこと
- 死の準備をしておかなかったこと
- 生きた証を残さなかったこと
死の準備をするというのは、充実した人生を送るということだ。人生の充実によって死の恐怖は和らぎ、安らかに死を迎えられる。ロシアの文豪 トルストイ
夢を手放す
「実現しようと努力し続けるんは素敵なことやけど、その夢に縛られて不幸になってもうてるなら、手放さなあかん時もあるんかもな」
『「あきらめる」と「受け入れる」は同じ意味の言葉やらな』p.299
本書に夢は人間の欲望であって幸せになるための手段の一つでしかないと書いてあります。
夢を追いかけることは、もちろん素敵なことですが、夢をあきらめることにより、また違った幸せにつながるかもしれません。
大切なのは、「夢を追いかけるか」「夢を諦めるか」のどちらを選んだとしても、後悔せずに幸せに過ごすことです。
まとめ
今回、紹介したガネーシャの課題は、誰しもやろうと思えばすぐにでも実行できるもの紹介しました。
「人はいつか必ず死ぬ存在であり、死を直視することが生を輝かせる」という言葉があります。
普段から死を身近に感じて、生活を送っている人は少ないのではないでしょうか。
後悔しない人生を送るためにも、一度、立ち止まって死について考えてみるのは、どうでしょうか?
読んでいただき、ありがとうございました。
コメント